キャンプ体験の場合は、ainiの利用規約・旅館業法・旅行業法に触れないように掲載・開催してください。
▼旅館業の定義
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旅館業とは「宿泊料を受けて人を宿泊させる営業」と定義されており、「宿泊」とは「寝具を使用して施設を利用すること」とされています。旅館業は「人を宿泊させる」ことであり、生活の本拠を置くような場合(例:アパートや間借り部屋など)は貸室業・貸家業に該当し、旅館業には含まれません。
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また、「宿泊料を受けること」が要件となっており、宿泊料を徴収しない場合は旅館業法の適用を受けません。 なお、宿泊料は名目を問わず、実質的に寝具や部屋の使用料とみなされるものが含まれます。例えば、休憩料はもちろん、寝具賃貸料、寝具等のクリーニング代、光熱水道費、室内清掃費も宿泊料とみなされます。
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また、宿泊施設付きの研修施設等が研修費を徴収している場合も、宿泊料が含まれると推定される場合があります。ただし、食費やテレビ・インターネット使用料など、宿泊に必ずしも付随しないサービスの対価は宿泊料には含まれません。
出典:厚生労働省ホームぺージ
▼旅行業の定義(第三種旅行業取得済み)
旅行業とは、報酬を得て、旅行者と運送・宿泊サービス提供機関の間に入り、旅行者が「運送または宿泊のサービス」の提供を受けられるよう、複数のサービスを組み合わせた旅行商品の企画や個々のサービスの手配をする行為を指します。
◆「運送または宿泊のサービス」の意義
- 運送事業者や宿泊事業者により事業として提供されるサービスを指し、「宿泊のサービス」は旅館業法に基づく「旅館業」に該当するものを指します。
◆ ainiにおける影響
ainiは第三種旅行業を取得しているため、旅行業法に則った適切な形での体験の企画・販売が可能です。ainiのプラットフォーム上でキャンプ体験を企画する際には、以下の条件を遵守してください。
▼ainiでの掲載・開催可能な条件
以下すべての条件を満たしている必要があります。
- 旅館業法の規制対象となる施設を使用しないこと(※1)
- テント設置場所を貸与する権限がホストにあること(※2)
- ainiのガイドラインおよび利用規約に基づき、適切な企画として登録すること
※1 旅館業許可が必要となる施設の使用について
- 旅館業営業許可が必要な施設(例:ロッジ、コテージ、グランピング施設、古民家宿泊施設、宿泊学習向け施設など)を利用する場合は、ホストが旅館業の許可を得ている必要があります。
- キャンプ場でレンタルしたテントを使用する場合や、ゲストが持参したテントを使用する場合は、旅館業許可を必要としません。ただし、自治体のルールに従う必要があります。
※2 設置場所の許可について
- 一般的なキャンプ場やホスト所有の土地(庭や空き地など)では、ゲストが持参したテントを張って宿泊することが可能です。
- ただし、賃貸借している田畑、国立公園・国定公園、他人の土地などでキャンプを行う場合は、事前に許可を取得する必要があります。無許可での利用は違法となるため、必ず確認・許可を得た上で開催してください。
▼旅行業資格とサービス提供に関する規定
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ホストが旅行業の資格を有し、適用する場合
当該ホストは自身の旅行業資格に基づいて旅行サービスを旅行者に直接提供します。
この場合、旅行に関する責任はホストが負い、当社はプラットフォームの提供者としての役割のみを担います。
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ホストが旅行業の資格を持たない場合
旅行を伴う体験については、当社の旅行業資格に基づく手配旅行として提供されます。
この場合、当社は旅行業法に基づく手配旅行契約の旅行業者として、運送及び宿泊施設等の手配を行います。ホストはこれらの旅行サービスの手配に関与せず、ホストが受け取る報酬は体験の企画・運営に対する対価のみとなります。
ainiが第三種旅行業を取得したことで、aini上での体験提供の幅が広がりましたが、引き続き関係法令を遵守し、安全かつ適法な体験を提供するようお願いいたします。
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